厚生労働省の武田俊彦医薬・生活衛生局長は22日、日本保険薬局協会の第2回全国ファーマシーフェア2017で、特別講演・一般公開講演「超高齢化社会における薬局薬剤師への期待―地域住民から真に評価される医薬分業の実現に向けて」を行った。武田局長は医薬分業に関して、▽分業率が高くなればなるほど良いという時代ではない▽チーム医療・地域連携という時代に入ってきている――の2点を挙げ、「時代の曲がり角」との考えを示した。その上で今後は、薬剤師や薬局が「地域に出て行くこと」や「対人業務を中心に据えること」等へ徐々に切り替わっていく必要性を指摘した。
武田氏は、「われわれは医薬分業の推進を旗頭にして取り組みを進めてきたが、分業率が70%を超え、もう医薬分業の推進1本で医薬行政を進めていく時代ではなくなっている」と指摘。「一つは、分業率が70%を超えて高ければ良いということだけではないこと。もう一つ、は分業の時代からチーム医療・地域連携という時代に移ってきていること。この二つの意味において、時代の曲がり角、医薬分業の推進ということだけでない世界に入ってきたのではないか」と述べた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。