ロボット技術で自動化
ヤマハ発動機が創薬支援分野に事業参入する。電子部品をプリント基板に搭載する産業ロボット用技術を応用し、研究者が試験管に細胞を入れて、化合物の薬効を調べる際に行う細胞ピッキング工程を自動化する機器を開発し、販売を始める。既に8月には、第1号製品を福島県医科大学に納入しており、初年度に5台の販売、3年後には黒字化を目指す。二輪車事業で疾走するヤマハだが、自社技術を基盤に異業種でのビジネスを検討し、製薬業界に接近する。業界の垣根を超えたビジネスが一気に加速している。
同社の2016年度売上高は1兆5028億円で、そのうち6割が二輪車事業で占め、マリン事業が約20%、特機事業が約10%と続き、1981年に参入した産業用機械・ロボット事業が3%となっている。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。