丸石製薬は、大日本住友製薬が創製した制吐剤「脂肪酸アミド加水分解酵素阻害剤」(FAAH阻害剤)について、国内・米国での悪心・嘔吐を対象とした独占的開発・製造販売等の権利を獲得した。主に全身麻酔後に目覚めた患者や抗癌剤服用中の患者への投与を想定しており、麻酔薬など丸石が強みとしている周術期領域との相乗効果を目指す。
同剤は、ニューロンに発現するアナンダミドの主な加水分解酵素であるFAAHを阻害することにより、アナンダミドなどのエンドカンナビノイドの分解を抑制し、エンドカンナビノイドがCB1受容体シグナルを活性化することで、制吐作用を示すことが見込まれている。現在、非臨床段階にある。
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