
大正製薬は、日本で唯一の発毛剤「リアップ」を1999年に発売し、その後も様々なニーズに対応したシリーズ品を発売してきたが、このほどシリーズ品の累計販売本数(~17年7月)が6000万本を突破したことを踏まえ、ミノキシジル5%配合と三つの発毛サポート成分を加えた「リアップX5プラスローション」(第1類医薬品)の容量を20%増量した「リアップX5プラスローション」72mLを20日から数量限定で発売する。同社では「リアップは、これまで30年余にわたり研究開発を続けてきた。今後も薄毛や壮年性脱毛症に悩む人々に様々な製品を提案していきたい」とする。
発毛成分ミノキシジルは、アメリカにおいて血管拡張作用を主作用とする経口の高血圧治療剤として開発されたが、治療中の患者に多毛症が認められたことから、外用発毛剤として改めて開発された。日本では99年に「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」の効能を持った、初めてのダイレクトOTC発毛剤として大正製薬から発売された。
同社ではその後も常に研究開発を続け、女性用発毛剤「リアップリジェンヌ」、エアゾールタイプの「リアップジェット」、有効成分の濃度を1%から5%に高めた「リアップX5」、さらに日本で唯一、ミノキシジル5%製剤に三つの発毛サポート成分を加えた「リアップX5プラスローション」など、様々なシリーズ品を発売してきた。
薄毛の男性は、頭皮のアブラが多い傾向にある。このアブラは抜け毛の原因にもなり、リアップを塗ってもミノキシジルの浸透が妨げられる恐れがあるなど、リアップユーザーにとってダメージになる。そこで、こうした男性特有の頭皮環境に着目して開発したのが「リアップX5プラスローション」で、一昨年の秋に登場した。
同品は、ミノキシジル5%配合に加えて、ピリドキシン塩酸塩(ミノキシジルの浸透を妨げる毛穴の皮脂づまりを防ぐ)、トコフェロール酢酸エステル(頭皮の炎症・においの原因となる過酸化脂質の産生を抑える)、L-メントール(炎症・かゆみを抑えると共に清涼感を与える)の三つのサポート成分が作用することで、ミノキシジル本来の発毛効果がさらに期待される。容器も、1回使用量が簡単に計量できるので使いやすい。
今回、シリーズ品の累計販売本数が6000万本を突破したことから、同品の容量(60mL約30日分、税別希望小売価格7048円)を20%増量した72mLタイプ(税別希望小売価格7048円)を限定発売することとした。