日本病院薬剤師会中国四国ブロック会長会議が20日、徳島市内で開かれ、同ブロック8県の病薬会長らが様々な課題について意見を交換した。この中で各病薬会長は、地方の中小病院における薬剤師の確保に悩んでいると報告。行政とも連携して様々な対策を講じているが、十分な効果が得られていないと語った。今後は「各地の大学病院薬剤部や基幹病院がレジデントとして薬剤師を確保した上で、地域の中小病院に一定期間派遣するような仕組みの構築も対策の一つとして考えられる」などの意見が出た。
島根県病薬の直良浩司会長(島根大学病院薬剤部長)は「地方における薬剤師不足は一向に解消されていない。各施設がそれぞれ工夫しているが、定員を充足するどころか募集をかけても応募すらないのが現状。特に中小病院では深刻な状況にある」と報告。「島根県では4分の3の病院が薬剤師5人未満で、薬剤師が1人いなくなると仕事が回らない病院がほとんど。非常に困っている」と話した。
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