日本女性薬剤師会は11月5日、多職種連携研修会「『認知症』をVR(バーチャル)体験してみよう!」を東京都墨田区の国際ファッションセンターで開く。認知症の症状を疑似体験することで、新たな寄り添い方を見つけるヒントへとつなげることが目的だ。
認知症になると想いを表に出しづらくなり、代わりに起こす行動が周囲には理解できないものと映ってしまうことがある。表面的な行動は、「徘徊」「帰宅願望」「入浴拒否」などの様々な専門用語で括られ、「認知症だから起こすもの」と思われがちだ。
そうした中、今回の研修会では、認知症の人たちは“どのような世界が見えているのか”“どういうことで困っているのか”などを自分事として体験することで、認知症の人たちに対して想像力を持って接することができる力を養うことが狙い。バーチャルリアリティ(VR)の技術を活用し、認知症の中核症状を疑似体験する。
当日は、シルバーウッド代表取締役の下河原忠道氏による「バーチャル体験でわかる認知症」と、東京慈恵会医科大学精神医学講座の品川俊一郎氏の「認知症の方との接し方」の講演が行われる。
定員は100人(定員になり次第、締め切り)。参加費は東京都女性薬剤師会会員が8000円で、非会員は1万円。日女薬認定単位は2単位。
問い合わせ先は、東京都女性薬剤師会(TEL03-3621-0489)