中外製薬は、SBIホールディングス子会社のSBIファーマが承認取得した筋層非浸潤性膀胱癌の光線力学診断用剤「アラグリオ顆粒剤分包1.5g」(一般名:アミノレブリン酸塩酸塩)の販売を開始した。
アラグリオは、SBIファーマが開発し、世界で初めて「経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)時における筋層非浸潤性膀胱癌の可視化」の適応で承認を取得した。代謝物であるプロトポルフィリンIXが青色励起光の照射により腫瘍病変が赤色蛍光を発することを利用した光線力学診断用剤で、TURBTにアラグリオを用いた光線力学診断を組み合わせることで、筋層非浸潤性膀胱癌の識別性が向上し、TURBT後の再発・進展抑制に対する臨床的有用性が期待できるという。