武田薬品は、ベルギーのバイオ医薬品企業「ティージェニクス」を約5億2000万ユーロ(約700億円)で買収する。早ければ3月下旬に完了する見通し。ティージェニクスと共同開発中のクローン病に伴う肛囲複雑瘻孔治療薬「Cx601」(一般名:ダルバドストロセル)が欧州医薬品評価委員会から承認推奨の見解が示され、6月の承認を見込み、米国申請を目的とした第III相試験も開始されたことから買収することを決めた。重点領域の消化器疾患のプレゼンス強化が大きな狙いだ。
ティージェニクスは、同種異系、ドナー由来の幹細胞の基盤技術を用いた治療薬の開発、販売に注力するバイオ医薬品企業。2016年売上は2679万ユーロ。ベルギーに本社を置き、スペインのマドリードと米マサチューセッツ州を中心に事業を展開している。
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