持田製薬は1日、グループの2008010年度の中期経営計画の概要を発表した。製薬業界の急激な変化に対応するため、効率的な組織運営と部門間連携を進め、さらなる生産性の向上を目指す筋肉質の経営強化を打ち出した。
10年度の目標は、売上高を昨年実績より約55億円減の770億円に修正。営業利益は105億円、研究開発費は100億円と据え置いた。
計画では、引き続き「戦略的なアライアンスをより強く推進する」とした上で、「難治性疾患の治療薬や細胞性医薬品など、新しい医療領域にも挑戦する」と研究開発に新たな方向性を示すと共に、後発品事業への取り組みも明記した。
販売面では、高脂血症治療薬「エパデール」は、大規模臨床試験JELISの解析結果を最大限活用し、循環器領域での地位向上を目指すほか、昨年度に発売した子宮内膜症治療薬「ディナゲスト」、尖圭コンジローマ治療薬「ベセルナクリーム」の2製品で、産婦人科、皮膚科領域の強化を打ち出した。
創薬研究では、10年度までに海外を含め開発候補品3品目の導出を目指すとし、コア領域の「糖尿病・肥満」とサブコア領域の「慢性疼痛」にリソースを集中する方針を示した。
関連記事
- 【持田製薬】ニッチ領域で存在感向上へ‐後発医薬品は30億円を目指す
2008年01月23日
関連リンク