◆体力の弱い高齢者にとって副作用が出やすく、投与を避けた方がよい医薬品のリストが国立保健医療科学院の研究グループによって作成された
◆リスト選定の基準は、欧米で汎用されているマーク・ピアーズ博士作成のリストを基準に、国内外の副作用事例を加味して選定された。「薬効より副作用リスクが高い」「代替薬剤がある」など
◆リストに挙げられたのは睡眠・鎮静・抗不安薬、下熱鎮痛薬、降圧薬、抗血栓薬、胃腸鎮痙薬など約70種類。中でも、高齢者では半減期が極めて長く、長時間にわたり鎮静作用を示すベンゾジアゼピン系薬や、習慣性が高く他の鎮静薬や催眠薬より多くの副作用を引き起こすバルビツール酸系の薬剤名が目立つ
◆リストにはさらに、糖尿病、肥満、心不全、COPDなど25の疾患別に、高齢者に不適切な薬剤が掲載されている。だが、これらの薬剤の中には、高齢者の処方せんでよく見かけられるものもあり、どうしても避けられないケースが出てくる。その時は、薬剤師の腕の見せどころと意気に感じて、服薬指導や副作用の聴き取りなど、職能をしっかりと全うしてもらいたい。
高齢者に不適切な薬剤のリスト
2008年04月09日 (水)
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