厚生労働省は6日、2018年度の免疫グロブリン等の血液製剤に用いる原料血漿の標準価格を引き上げる案を薬事・食品衛生審議会血液事業部会に示し、了承された。血液を供給する日本赤十字社の経営状況などを考慮し、3年連続で引き上げる。18年度の原料血漿価格は、凝固因子製剤用が昨年度の価格より880円増の1リットル(L)当たり1万1990円、その他の分画製剤用は810円増の1万0980円とした。ただ、委員からは「薬価が引き下げられている中、血液製剤だけ価格が上がるのは構造的に問題があるのではないか」と疑問を呈する意見も出た。
原料血漿の価格は、血液の確保から供給までに必要な検査員や事務職員等の人件費、輸送費、貯留保管費等をもとに算出する。
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