抗癌剤が成長後押し
外資系製薬大手の2017年通期業績は、C型肝炎治療薬の大幅減で二桁減収となった米ギリアド・サイエンシズを除き堅調だった。大型医薬品の特許切れも少なかったことに加え、事業の選択と集中が一巡したこと、同業他社の買収効果が反映された結果ともいえる。中でも米アッヴィは唯一の二桁成長となり、関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」は売上184億ドルと記録的なセールスを達成し、前年に引き続きトップ製品となった。全体的に抗癌剤事業が各社の成長を押し上げた。
米ファイザー
ファイザーは、昨年2月に注射器や注入ポンプなどのインフュージョン製品を手がけるホスピーラ・インフュージョン・システム(HIS)を売却したことにより、売上高で前年比1%減の525億ドルとなった。HIS売却の影響を除いた場合は、2%増としている。
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