田辺三菱製薬と日立製作所は、新薬開発で人工知能(AI)を活用し、臨床試験の効率化に向けた連携を開始する。両社は、臨床試験全般の幅広い業務で、日立のAIなど先進的なデジタル技術を用いて臨床試験の最適なデザイン設計に役立て、新薬開発の期間短縮と開発コスト削減、成功確率の向上を目指す。
臨床試験をめぐっては、難治性疾患を対象とした開発へとシフトし、成功確率低下や効率化が大きな課題となっており、製薬企業には、精緻な実施計画の立案に向け、多大な時間と熟練者の知識・経験に基づくノウハウが必要だった。両社は、臨床試験の計画段階で、医学論文や臨床試験情報を集積したデータベースなどからの専門的な医学情報の検索・収集に多くの時間を要していることに着目し、昨年初めから共同で、AIを活用することで情報検索・収集の自動化を検討してきた。
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