「抗体医薬とは別の仕掛けで」
協和発酵キリンは、欧米進出に加え、アジア展開を強化する。4月からシンガポールにアジア各国で異なる法規制に対応した地域統括機能を設置し、日米欧とは異なり、アジア地域の特性に合った開発パイプラインを構築する予定だ。4月に新社長に就任した宮本昌志氏は、本紙のインタビューに応じ、「シンガポールをアジアのハブにする。まだ構想段階で具体的なアイデアはこれからだが、中国を除いて小規模の国々が点々としている中で、欧米と同じハンドリングはできない」と述べ、欧米の次の市場として狙うアジアでの戦略を検討していく考えを示した。
宮本氏は、目標として掲げる日本発グローバル・スペシャリティ・ファーマ(GSP)を目指すに当たり、「われわれが言うグローバルとは、自社創薬した薬剤を自分たちで開発して販売すること」と強調。くる病適応の抗FGF23抗体「ブロスマブ」、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)適応の抗CCR4抗体「モガムリズマブ」の2品目を成長ドライバーとして欧米での展開を図っている。
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