◆新年度となり各団体が新しい顔ぶれを揃え、新会長インタビューもラッシュを迎えている。東京都薬剤師会は、“停滞感”を強く憂えた桑原氏が、代議員の支持を得て会長に就任した。なぜ都薬に“停滞感”が生じてしまったのか。いくつか考えられるが、最大の原因は2年前の事件に遡るという関係者もいる
◆2年前の会長選挙は、元日薬副会長の秋葉保次氏と、都薬の副会長だった伊賀光政氏の一騎打ちとなり、結果伊賀氏が当選した。神原氏、外山氏らと共に「三羽烏」とうたわれ、日薬総務担当として、数々の難局をくぐってきた秋葉氏の敗北は、関係者に衝撃を与えた
◆当選した伊賀氏が都民、会員のために最善を尽くしたのはもちろんだ。しかし、「秋葉氏を失ったことは都薬の痛恨の痛手」との声も根強い。秋葉氏本人は当時、「都薬を長く離れすぎた。若い代議員は私の顔を知らない」と語っていた
◆春になり日薬には、大阪から威勢のいい会長がやってきた。府薬で鍛えた手腕を中央で試そうと意気込んでいる。漂う停滞感を振り払い、都薬は巻き直しを図れるか。かつて最大の会員数を誇った東京の意地がかかっている。
都薬の巻き返し
2008年04月25日 (金)
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