プラス薬局高崎吉井店(高崎市)の馬場章人氏は、このほど大阪市で開かれた日本在宅薬学会学術大会で、高齢者施設の在宅医療において、医師の訪問診療の同行に加えて薬局薬剤師が事前に単独で施設を訪問することによって、処方薬剤数が減少したと発表した。同店が関わる施設を、同行も単独訪問もしていない施設、同行のみ実施している施設、同行と単独訪問の両方を実施している施設に分類し、各施設に入居する患者の処方薬剤数を比べたところ、薬剤師の関与が大きくなるほどその数は有意に少なくなっていた。薬剤師の処方提案が増えたためという。
同店の薬剤師が関わる高齢者施設を対象に、2017年10月から18年3月までの間、各施設における患者1人あたりの平均処方薬剤数を調査。頓服薬や外用薬、臨時薬は除外し、月ごとの平均定期内服薬数を算出した。その結果、訪問診療の同行も薬剤師の単独訪問もしていない15施設では6.42剤、同行のみ実施している11施設では6.29剤、同行と単独訪問の両方を実施している3施設では5.79剤となっていた。
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