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【薬剤師のスキルアップと生涯学習】NR・サプリメントアドバイザー

2018年7月25日 (水)

薬剤師のさらなるスキルアップに

 保健機能食品やサプリメントについて消費者に正しい情報を提供し、消費者が適切に利用できるようアドバイスできる資格として「NR・サプリメントアドバイザー」がある。この専門的人材の育成・教育を行っているのが、一般社団法人日本臨床栄養協会(小沼富男理事長:東京都目黒区)で、医師・薬剤師・管理栄養士をはじめ多くの医療関連職種が、国民の健康の維持・増進に貢献すべく認定を受けている。

 サプリメントアドバイザーは厚生労働省が発したガイドラインにより設けられた資格で、日本臨床栄養協会では2001年9月にこの専門家の養成を図るため、日本サプリメントアドバイザー認定機構を立ち上げた。その後、12年4月からは国立健康・栄養研究所が養成する栄養情報担当者(NR)事業が日本臨床栄養協会に移管統合され、新たな統合資格「NR・サプリメントアドバイザー」となり、現在に至っている。

 NR・サプリメントアドバイザーの質の確保および向上を図るために、認定試験制度と更新制度(更新は5年ごとに実施)により認定を行う。認定のための教育内容は、NR・サプリメントアドバイザーの役割と倫理、基礎の生理学、基礎の生化学、人間栄養学、生活習慣病概論、臨床栄養と臨床検査、身体活動と栄養、食品安全衛生学、健康食品、臨床薬理学、食品機能の科学的根拠、行動科学とカウンセリング、国内外の関連法規(食品の健康表示と安全性)――で、インターネットを活用したオンデマンド方式による通信教育方法を採用している。

 資格認定の流れは、まず日本臨床栄養協会に入会し、通信教育「NR・サプリメントアドバイザー講座」の受講、日本臨床栄養協会学術大会(大連合大会)への参加、公認テキストの活用などで、研修単位(40単位)の取得を目指す。そして年1回の認定試験(12月)を受験し、合格すると「NR・サプリメントアドバイザー」認定証・認定カードが授与される。認定の有効期限は5年間で、5年ごとの更新には日本臨床栄養協会の正会員を継続することと、更新のための研修単位の取得(50単位)、レポート提出が必要となる。

 NR・サプリメントアドバイザーは、医療関連の有資格者も多く会員として登録している。中でも目立つのが管理栄養士と薬剤師。セミナーで参加者へのアンケートを実施したところ、サプリメントや健康食品についての質問で「サプリメントと薬の相互作用について質問を受ける」が一番多く、このような背景からか「最近は特に薬剤師の会員が増えている」(事務局)という。

 資格更新(単位取得)のための各種研修会、セミナー等も随時開催している。従来、管理栄養士向けだったセミナーにも参加対象に薬剤師を加えた。さらに、17年から協会主催セミナーが日本薬剤師研修センターの研修認定薬剤師制度の単位付与対象と認定されたこともあり、薬剤師のさらなるスキルアップにつなげられるような取り組みを始めた。認定薬剤師制度の導入により、協会会員だけでなく、一般の薬剤師が研修会に参加する機会も増えたという。

 また、日本臨床栄養協会では、年2回NR・サプリメントアドバイザー有資格者を対象とした交流研修会を行っている。交流研修会は、実践的スキルアップ、多職種の交流・意見交換を目的とし、ロールプレイなどを交えた研修会となっている。今年4月の研修会では「模擬患者対応」をテ

ーマとし、タイプ別対象者に合わせた模擬患者対応を実践した。参加者からは「明日から使える実践スキルを身につけることができた」と好評を得たため、11月開催の第13回交流研修会でも引き続き「模擬患者対応」をテーマとした研修会を予定している。この研修会に参加することで、認定薬剤師の単位取得も可能となる。

 今後、病院や薬局をはじめとする様々な場面でNR・サプリメントアドバイザーの活躍が期待される。

一般社団法人 日本臨床栄養協会
NR・サプリメントアドバイザー

http://www.jcna.jp/




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