第2回日本ヘルスケア学会年次大会および日本ヘルスケア協会(JAHI)活動発表会が7、8の両日、「ヘルスケアが拓く健康寿命延伸社会」をテーマに、東京・神田駿河台の明治大学駿河台キャンパスで開催された。2日間で、ヘルスケア学会の研究会および日本ヘルスケア産業協議会の部会等による口頭発表や関係官庁の健康寿命延伸政策の解説、公開セミナーやシンポジウム、ポスター発表など盛りだくさんな内容が実施され、参加者が情報を共有する場として盛況だった。
1日目の冒頭であいさつしたJAHIの今西信幸会長(大会長)は、日本が世界に類を見ない少子高齢化を経験している点に触れ、「2025年には高齢化率30%、社会保障給付費149兆円という試算が国から出ている。このまま進めば近い将来、社会保障費は立ち行かなくなる」と指摘。「現行の社会保障制度を維持するため、現役世代の保険料や税負担を上げ、年齢にかかわらず年老いても能力に応じた負担の仕組みに変えるという方向は、仮にそれが正しくとも、日本の将来ビジョンとしては、あまりに暗すぎると思っている」とし、「日本の将来ビジョンを明るいものにするには、ヘルスケアとヘルスケア産業の育成・発展以外にはないと信じている」とした。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。