◆タバコを取り巻く状況が変わりつつある。施設内分煙や路上禁煙条例を導入する自治体の増加、タクシーの全面禁煙化など、喫煙できる場所は確実に制限されてきている。神奈川県では、不特定多数の人が出入りするレストランやパチンコ店などを全面的に禁煙とする条例の制定を、年度内にも行う予定だという
◆そういった喫煙エリア規制や健康志向の高まりを受け、国内のタバコ販売数量も着実に減少している。成人識別カードで購入するタバコ自販機の導入で、さらなる落ち込みも予想される
◆喫煙は「ニコチン依存症」という立派な病気で、治療薬で禁煙できる。そんな治療薬に経口薬で新たな作用機序の「バレニクリン」が登場した。喫煙の欲求を抑えつつ、喫煙による満足感を減少させるという。今夏をメドにニコチンパッチもOTC化され、禁煙希望者の治療の選択幅が広がる
◆その一方で、これまで以上に薬剤師には禁煙指導に対する役割が期待される。今月31日は世界禁煙デー、翌月6日までは禁煙週間だ。身近すぎて見過ごしがちな喫煙・禁煙について、改めて学び直す機会にしたい。
世界禁煙デー
2008年05月16日 (金)
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