携帯型デジタル尿糖計を発売 タニタ

2008年05月26日 (月)

【メタボの自己管理ツールに】

 家庭用計量計測機器メーカーのタニタは、高血糖をチェックする新しい自己管理ツールとして、携帯型のデジタル尿糖計「UG‐201」を、6月20日から発売する。

 血糖値を測定するためには穿刺採血が不可欠だが、「UG‐201」は血糖値と相関性の高い尿糖をチェックすることで、血糖コントロールに用いようという製品。センサーに直接、尿をかけるだけで済み、いつでも、どこでも間接的に血糖状態をチェックできる。デジタルの携帯型尿糖計としては世界で初めてのもの。当初年間3000セット(初回セット:本体+センサー、カバー付き=写真)、3年後の2010年度までに累計3万セットの販売を計画している。

 タニタでは、4月からスタートした特定健診・保健指導の中で、間接的な血糖値のチェックやモニタリングツールとして活用されることを期待している。また、血糖計の利用を躊躇していた糖尿病患者にも、携帯性や簡便性などを武器に、血糖計との併用ツールとして広く浸透を図っていく考えだ。

 今回開発された新製品は、使用場所が限定的だった据え置き型の課題を解決した第2世代の尿糖計。センサーを抜き差ししない折りたたみ構造とし、防滴基準を満たすことで、携帯可能なコンパクト化を実現した。折りたたんだ状態の本体サイズは、68×118×22mmで、シャツのポケットに入る大きさ。

 これまでの据え置き型で4時間程度必要だった初回設定の時間も大幅に短縮した。乾燥状態で出荷していたセンサーを、保存液につけたまま出荷できるように改良し、センサー取り付け後5分程度で測定を始められるようにした。

 測定は、センサーに直接尿をかけるだけでよく、尿糖を検出後わずか6秒で測定値を表示する。測定範囲は1dL当たり002000mgまでで、尿糖値を最小10mg/dL単位(高濃度領域では100mg/dL単位)で表示する。またセンサーは、60日以内に200回使える。

 携帯タイプにすることで、これまで困難だった仕事場や外出先でも、毎食後の尿糖測定が行えるようになり、変化の早い食後の血糖値を常にトレースすることも可能となった。

 オープン価格で、同社では初回セット1万5000円、センサー6000円前後を見込んでいる。



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