武田薬品は5日、大阪市内でアイルランドのシャイアー買収に関する臨時株主総会を開催し、決議の結果、原案通りに承認可決されたと発表した。これにより、買収の実行にかかる同社株主の承認条件が充足されたことになり、今後行われる手続きを通じて、来年1月8日には買収が完了する見込み。約7兆円の巨額買収案件で大きな負債を抱え込む事業リスクから、武田株主の承認が得られるかが買収成立の焦点となっていたが、重要な関門を乗り越えた。順調に進めば、武田の傘下にシャイアーが加わり、日本に世界トップ10の製薬企業が誕生することになる。
臨時株主総会では、今回の買収の実行に必要となる募集株式の発行にかかる募集事項の決定を取締役会に委任する議案について、少なくとも88%の賛成割合で承認可決された。
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