大正製薬ホールディングスは19日、連結子会社である大正製薬が、米製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が子会社を通じて所有するフランスの医薬品製造販売会社であるUPSAを、総額16億米ドル(約1800億円)で買収すると発表した。同日付で株式・資産譲渡予約契約を締結。今後は、関係国の競争法当局による承認等を経て、来年6月までに手続きを完了する予定だ。
UPSAは1951年に設立され、94年にBMSが買収して100%子会社となった。2017年の業績は、売上高が約540億円、営業利益が約100億円。フランス国内のOTC市場では第2位のシェアで、主要ブランドとしては解熱鎮痛消炎薬の「ダファルガン」「エフェラルガン」、総合感冒薬の「フェルベックス」などがあり、販売各国で高い認知度を誇っている。“鎮痛”と“感冒”という二つの領域の売上構成比が約9割で、そのほかには睡眠補助剤、胃腸薬、ビタミン剤などを販売している。
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