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【2019年年頭所感】革新的医薬品開発の環境整備‐厚生労働大臣

2019年01月09日 (水)

厚生労働大臣 根本匠

根本匠氏

 地域包括ケアシステムの構築を一層推進します。質が高く効率的なサービス提供体制の整備や自立支援・重度化防止に資するサービスの実現など、国民一人ひとりに必要なサービスが提供され、地域で安心して暮らすことができる体制の構築を目指します。

 地域医療構想の実現に向け、医療機関ごとの具体的対応方針の速やかな策定を進めます。前通常国会で成立した改正医療法および改正医師法に基づき、医師の偏在を可視化できる指標を整備し、都道府県が主体的に医師確保対策を推進する体制を構築するなど、医師の地域偏在・診療科偏在の解消に着実に取り組みます。

 医薬品・医療機器産業については、革新的な医薬品等の開発を促進する環境の整備に取り組むと共に、後発医薬品の使用促進やベンチャー企業への支援を実施します。また、医薬品等の品質・有効性・安全性の確保、かかりつけ薬剤師・薬局の推進を図ると共に、これらに関する制度の見直しのための改正法案の提出を目指します。さらに、「第5次薬物乱用防止5か年戦略」に基づき、覚醒剤や大麻等の取締りや啓発等に取り組みます。

 がん対策については、「第3期がん対策推進基本計画」に基づき、がんゲノム医療の提供体制の実現、思春期世代や若年成人世代のがん対策、治療と仕事の両立支援、地域での相談支援体制の充実等を推進します。

 昨年7月以降、風しんの患者数が増加しています。昨年は、患者数が多い地域において妊娠を希望する女性の方などに風しんの抗体検査および予防接種を受けていただくよう環境整備を行ってまいりました。今後は、追加的対策として、抗体保有率の低い世代の男性に対して、抗体検査を原則無料で受けていただいた上で、3年間原則無料で定期接種の実施を行うなど、さらなる環境の整備に取り組みます。

 国際保健の分野においても、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進、薬剤耐性菌を含む感染症対策等のグローバルな課題に的確に対応します。



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