医療DB調査を強力支援
伊藤忠商事は、日本の製薬企業向けにリアルワールドデータ(RWD)/リアルワールドエビデンス(RWE)に関連したサービスの本格展開に乗り出す。医療・ヘルスケア事業の中で医薬品開発支援のCRO事業を成長領域に位置づける同社だが、医療情報のデジタル化を背景に、医療データベース事業の強化を図る。自社で医療データベース調査を実施する国内製薬大手・準大手、国際展開を加速させたい中堅製薬に対する支援を強化していきたい考えだ。
米国時間の13日に、米国で医療情報サービスを展開するトライネティクスと資本業務提携契約を締結したと発表した。トライネティクスは、世界中に点在する医療機関内の電子カルテなどの医療情報システムをネットワークでつなぎ、製薬企業などの顧客に患者情報を提供している。現在、欧米や日本、シンガポールなど世界16カ国の医療機関が参加し、昨年8月現在で1億3500万人の患者情報を保有している。患者情報は米国が中心で、既に大手製薬企業15社中9社、大手グローバルCROを含めると29社が利用契約を締結済みだ。
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