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「令和」の研究開発戦略

2019年04月03日 (水)

◆平成を振り返ると、製薬業界では大型買収が目立った時代であったが、最近では一つの化合物をめぐる企業間の提携契約も大型化している。第一三共は先月、将来の大型化を期待する抗癌剤「DS-8201」について英アストラゼネカ(AZ)と全世界での共同開発・販売契約を締結。契約一時金やマイルストンを含め最大69億ドル(約7590億円)をAZから受け取る“ビッグディール”となった
◆昨年3月には、エーザイが抗癌剤「レンビマ」の全世界における共同開発・販促契約を米メルクと締結した。オプション権を行使する際に発生する一時金も含めると、最大1000億円超を受領することになる
◆「DS-8201」と「レンビマ」の共通点は、国内大手が自社創製した化合物で海外メガファーマとの大型契約が実現できた点
◆最近では一部製薬企業による研究開発部門の切り離しも相次いだが、元号も「令和」に変わる新たな時代。地道な創薬活動から大型契約につなげる研究開発戦略が見直される契機になるかもしれない。



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