6年後の立ち上げ目指す
国際協力機構(JICA)は、中央アジアのキルギスで薬剤師国家試験の創設に向けたプロジェクトを開始した。国主導で医療従事者の育成を目指すキルギス保健省の要請を受け、キルギス国内にある三つの大学薬学部で共通卒業試験が行える体制を支援する。これら3大学に日本型の薬学教育モデルを導入し、新たなカリキュラムで学んだ薬学生が卒業する6年後には、薬剤師国試を立ち上げる計画だ。薬剤師の継続研修でも支援を行い、薬剤師の職能が発揮できる環境づくりにも手を貸す。
今回のプロジェクトは、JICAの「2018年度第2回中小企業・SDGsビジネス支援事業案件化調査」に採択されたもの。キルギスで質の高い薬剤師継続教育・国家試験を開発することを目標に、今年度にはトライアルとなる試験や研修を実施する。薬剤師国試予備校最大手「医学アカデミー薬学ゼミナール」の関連会社である薬ゼミ情報教育センターが協力企業として参画する。プロジェクト期間は今年5月31日から来年6月30日までの1年間。
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