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「良識の府」

2019年07月26日 (金)

◆参議院は良識に基づき、党派を超えた中立公正な審議が期待されることから、「良識の府」の美称を持つ。ただ、現状を見ると、与野党が対立したまま議論が停滞するケースも珍しくない
◆令和初となる参議院議員選挙が21日に投開票され、与党の勝利で終わった。一方、野党も選挙前から議席数を伸ばすなど、多くの有権者の不満が明確になった結果とも言えるだろう。50%を切るような低い投票率も大きな課題である。議論の停滞だけでなく、政策以外に重点を置いた報道なども政治に対する国民の関心を遠ざける要因になっているのではないか
◆今回の参院選では、薬剤師の資格を持つ候補者も当選を果たした。6年間にわたって解散がなく、長期的な視点に立って専門的見地から意見できる参議院は、医療の専門職である薬剤師の能力を発揮できる絶好の場となる
◆急速に少子高齢化が進むわが国では、医療分野全般で待ったなしの課題が山積する。良識の府の一員として、国民・患者が納得できる医療の実現に力を尽くしてほしい。



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