文部科学省の2020年度予算概算要求は、前年度予算から12.2%増の5兆9689億円を計上した。科学技術予算は、2169億円増の1兆1921億円を充てる。創薬研究に役立つ高度な技術、施設を共用する先端研究基盤の整備・強化やアカデミアにおける基礎研究成果を臨床研究、実用化へ効率的に橋渡しし、革新的医薬品を多く持続的に創出する体制構築などに取り組む。
科学技術予算のうち、健康・医療分野の研究開発の推進には1034億3000万円を充てる。具体的には、創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業に49億2400万円を計上。創薬研究に貢献する高度な技術や施設を共用する先端研究基盤を整備・強化し、大学におけるライフサイエンス研究支援を推進する。また、ゲノム医療で既存バイオバンクなどの研究基盤・連携ハブとしての再構築、大規模なコホート研究を実施し、疾患の個別化予防といった次世代医療の実現に向けた基盤整備を進める。
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