◆2020年3月期中間決算では中堅企業の苦戦が目立った。薬価改定のない年度は各社が堅調に推移するのが業界の常識となっていたが、減収減益や赤字に転落した企業もあった
◆国内医薬品市場は先進国で唯一のマイナス成長となり、新薬創出と国際化が生き残りの要件。長期収載品頼みの事業構造から転換し、一定の成長を目指そうとはしても、事業環境の変化スピードが想定以上に速いため防戦一方となっている
◆大手・準大手は国内依存度を減らし、国際展開を進める。重点事業に経営資源を集中する構造改革にメドをつけ方向性を明確にしている。武田薬品は巨額買収で世界大手の仲間入りをし、第一三共は自社創薬で存在感を誇示する
◆日本製薬工業協会医薬産業政策研究所のデータによると、世界売上上位100位までの国別企業数で日本は10年の20社から18年には12社に減少した。中堅企業にも選択と集中や買収が事業選択肢になるだろう。将来のビジョンがなければ成功は難しい。来年は中堅企業の勝負どころになる。
来年は中堅企業の勝負どころ
2019年11月20日 (水)
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