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「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」は、抗てんかん薬が効かない患者の発作を軽減する、植え込み型の治療機器「迷走神経刺激装置」(日本光電が輸入)を、早期導入すべき技術として認めた。厚生労働省は今後、日本光電が申請した場合、優先審査扱いとするか検討する。
同装置は、自律神経を正常に保つ働きがある迷走神経を刺激することによって、発作を抑制するというもの。左胸部皮下にパルスジェネレータを植え込み、左頚部を走行する迷走神経束に電極を固定。その電極から間欠的または任意のタイミングで刺激を行う。
海外では64カ国で承認され、延べ5万台近くが使用されている。一般的な抗てんかん薬の使用状況にも匹敵するもので、標準的治療法の一つになっている。
また、てんかん発作により著しい発達障害を引き起こす薬物抵抗性の小児難治性てんかんでも、従来の脳梁離断術に比べて侵襲性が低いなど、大きな効果が期待されるため、早期導入による治療上の有用性が高いと判断した。
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