国立がん研究センター中央病院は10月から、癌遺伝子パネル検査で治療候補の遺伝子異常が見つかったものの、保険診療の選択肢がない患者に対し、患者申出療養制度で既存薬を適応外使用する臨床研究を開始した。患者は研究費用のみ自己負担で、投与する薬剤は製薬企業が無償提供する。ノバルティスファーマの薬剤が使用可能となっているが、今後製薬企業の協力を募る方向だ。
癌遺伝子パネル検査は、治療効果がなくなったり、標準治療がない癌患者が対象となる。治療選択肢が見つかっても、既存薬の適応外使用であることが少なくない。今回の臨床研究では、癌遺伝子パネル検査を受けた患者に対し、治療選択肢を提供することを目的としている。
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