静岡がんセンターと国立がん研究センター中央病院を中心とした研究グループは、抗癌剤「シスプラチン」投与後の抗精神病薬「オランザピン」による制吐療法の有効性を検証する臨床研究「J-FORCE試験」により、悪心・嘔吐をの抑制する効果が示されたと発表した。病院薬剤師が試験計画に関与した研究で、悪心・嘔吐に加え、眠気やふらつきを抑制するエビデンスも得られたという。
11日に都内で記者会見したがん研究センター中央病院の橋本浩伸副薬剤部長は、「シスプラチンを用いる化学療法において、国内外で新しい標準療法の一つになるのではないか」と期待感を示した。
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