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【国民生活センター】コンドロイチン硫酸含有健康食品で表示量満たさない製品も

2008年08月18日 (月)

関連検索: コンドロイチン

 国民生活センターは、関節によいとされるコンドロイチン硫酸及びグルコサミンを含む「健康食品」について、商品テストを行った結果を公表した。それによると、コンドロイチン硫酸の含有量が表示されていた銘柄で、表示量に比べて実際の含有量が大幅に少なかった例が見られたという。

 国民生活センターと全国の消費生活センターをオンラインで結ぶPIO‐NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、コンドロイチン硫酸やグルコサミンを含む健康食品についての相談が、約5年間(03年4月008年5月までの登録分)で1193件寄せられていた。この中には効果や成分、品質や機能に関する質問なども多かった。

 商品テストは、インターネット通販や大手ドラッグストアなどで販売されている健康食品で、コンドロイチン硫酸もしくはコンドロイチン硫酸を含む原材料の量が、1日最大摂取目安量当たり900?を超える可能性がある18銘柄を対象とした。検体購入時期は今年203月。

 コンドロイチン硫酸量の測定方法は公定法がないため、日本健康・栄養食品協会の試験法(ムコ多糖・たんぱく食品)及びHPLCによる分析を行ったところ、テスト対象の全銘柄において、いずれの方法で分析した場合も、コンドロイチン硫酸を含む原材料の表示量に比べ、実際の含有量が少なかった。

 さらに、サメ由来のコンドロイチン硫酸を含有する原材料を配合している旨の表示があった16銘柄で、陸生哺乳動物由来のコンドロイチン硫酸を含む原材料が配合された可能性が高いものが6銘柄あったという。なお、グルコサミン量が表示されていた15銘柄については、含有量と表示量に大きな差はなかった。

 このほか、表示及び広告で消費者に誤認を与える恐れがあると思われる製品もあったことから、同センターでは表示や品質の改善に関して業界、行政への要望を行っていくという。

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