国内工場の体制整備
カネカは16日、富士フイルムが新型コロナウイルス感染症治療薬として開発中の抗ウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)の原薬供給に合意したと発表した。同社が保有する国内工場の製造体制を整備し、7月には供給を開始する予定。
アビガンは、国内では抗インフルエンザ薬として承認を取得している薬剤であり、新型コロナウイルス感染症に対して効果が期待されている。政府は今年度中に同剤の備蓄量を200万人分まで拡大することを決定しており、増産の要請を受けた富士フイルムは、7月に約10万人分、9月に約30万人分の生産実現を目指している。こうした背景から、富士フイルムから医薬品のプロセス開発力と製造技術で強みを持つカネカに原薬供給を要請することになった。
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