国内再生医療ベンチャーのヘリオスは、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などの治療法として開発中の体性幹細胞再生医薬製品「マルチステム」について、提携先の米ベンチャー「アサーシス」が新型コロナウイルス感染症を起因とするARDS患者を対象とした第II/III相試験を開始すると発表した。国内では現在進行中のARDSを対象とした第II相試験で新たな評価対象群を追加し、患者の組み入れを行う。
ARDSは、新型コロナウイルス感染症患者の主要な死因となっているが、現時点でARDS治療薬として米承認を取得している薬剤はない。同試験は、新型コロナウイルス感染症に伴う中等度・重度のARDS患者を対象とした第II/III相プラセボ対照二重盲検無作為化試験で、人工呼吸器を外した状態の日数などをプラセボと比較する。
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