国内製薬大手4社の2020年3月期決算が出揃った。シャイアーの連結子会社化が通年で業績に寄与した武田薬品は売上高3兆円を突破し、当初赤字予想だった各利益も黒字で着地した。第一三共は増収大幅増益、エーザイは過去最高益を更新し、減収予想だったアステラス製薬も売上高、営業利益が前期と同水準まで持ち直した格好。各社とも、主力品が海外で想定以上に伸びたことで健闘した。今期は、国内での薬価改定や新型コロナウイルス感染症の影響などで武田を除く3社では実質ベースで減益となる見通し。
売上高を見ると、武田はシャイアーが通年で連結対象に加わったことで3兆円を突破。特に米国で大きく売上を伸ばし、日本でも増収を確保した。海外売上比率は8割を超えた。
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