米メルクは米国時間の5月26日、米バイオベンチャーのテミス・バイオサイエンスを買収すると発表した。買収額は非開示。テミスが保有する新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発基盤を獲得し、今年後半にもワクチン候補の臨床試験を開始する。また、非営利研究組織のIAVIとはワクチン開発、米バイオベンチャーのリッジバック・バイオセラピューティクスとは治療薬開発での提携を発表し、買収と外部提携を通じて新型コロナウイルス感染症に対する研究開発を加速させたい考えだ。
テミスは、感染症や癌に対する免疫修飾療法を開発するベンチャー。改変麻疹ワクチンウイルスをベクターとして用いて、様々な抗原を発現させる麻疹ウイルスベクタープラットフォームにより、SARSやチクングニア熱、MERS、ラッサ熱などの感染症に対するワクチン候補を開発している。新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの開発も進めており、今年後半に臨床試験を開始する予定だ。
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