スイスのロシュと米ギリアド・サイエンシズは、新型コロナウイルス感染症肺炎による入院患者を対象に抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」(一般名:トシリズマブ)と抗ウイルス薬「レムデシビル」の併用療法を検討する国際共同第III相試験を開始すると発表した。6月から患者登録を開始し、全世界で約450人の集積を目指す。
第III相試験では標準的な医療措置を受けている重症新型コロナウイルス感染症肺炎による入院患者を対象に、アクテムラとレムデシビル併用群の有効性・安全性を、プラセボとレムデシビル併用群と比較することで検討する。主要評価項目、副次評価項目は、臨床状態、死亡率、人工呼吸器と集中治療室に関わる変数であり、無作為化後60日間の経過観察を行う。
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