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職能をどう変えるか

2020年08月21日 (金)

◆先月から始まった病院薬剤師を主人公にしたテレビドラマ「アンサング・シンデレラ」が回を重ねている。石原さとみ扮する主人公の葵みどりの言動には、「医療現場の実態とは乖離がある」など賛否両論あるものの、「患者のために」と突っ走る姿勢には好感が持てる
◆病院薬剤師の仕事はこの30年で変化を遂げ、より患者に近い距離で、患者志向の業務に取り組む機会が増えた。テレビドラマ化には、病棟への進出を果たした業務の変化が大きく関係しているだろう
◆入院調剤技術基本料、薬剤管理指導料、病棟薬剤業務実施加算など、診療報酬の後押しがあったのは事実だが、病棟で他の医療職種と人間関係を築き、実際の業務改革を成し遂げたのは、現場にいる一人ひとりの病院薬剤師である
◆時代の変化を受けて仕事の内容は変わるし、自らの力でも変えられる。次は、薬局薬剤師を含めた全体の職能をどう変えるかが焦点になるだろう。受動的に変わるのを待つのか、能動的に変えていくのか。葵みどりから問いかけられている。



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