厚生労働省は8月28日、トラブル発生時でもワクチンを迅速に供給するため、製造開始から出荷までの「リードタイム」の短縮とメーカーの備蓄量を増やす施策を進める案を厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発および生産・流通部会に示し、了承された。1年以上かかる現在のリードタイムを数カ月に短縮することを目標としている。
これまでのワクチン供給体制では、何らかのトラブルで生産量が減少した場合、メーカーの原液製造から出荷までのリードタイムとして1年以上が必要だったが、迅速な供給体制を実現させるため、厚労省は医薬品医療機器等法の施行規則を改正し、国立感染症研究所が実施するワクチンの国家検定の一部プロセスを6月から短縮させている。
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