日本精神薬学会など3学会合同年会が8月21日から3日間、ウェブ上で開催された。シンポジウムでは、精神科領域で働く病院や薬局の薬剤師が自宅で過ごす地域の精神疾患患者を支援する方法について意見が交わされた。患者宅に出向き、訪問薬剤管理指導業務を実施している病院薬剤師は「地域の患者は入院中に比べて考慮すべき個別の背景や事情が多い」と報告。「薬物療法の適正化には個別対応の充実が重要。多職種と情報を共有し、バランスの取れた介入方法を検討する必要がある」と呼びかけた。
広島県東部にある精神科医療機関、瀬野川病院(312床)に勤務する薬剤師の桑原秀徳氏は、全国的にも稀な地域の精神疾患患者に対する病院薬剤師の訪問薬剤管理指導業務を通じて、多剤併用(ポリファーマシー)による問題を改善できた症例を示した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。