新型コロナウイルス感染症の拡大に歯止めがかからない中、インフルエンザの流行を見据えて今冬の医療体制をどう確立するかが注目を集めている。12~14日に神戸市で開かれた日本化学療法学会総会のシンポジウムで専門家は、国をまたぐ人の移動を制限する措置が続けばインフルエンザが流行する可能性は低いとの見方を示しつつ、同時流行した場合には混乱が起きかねないとして、両検査の実施体制などを全医療機関で整備するよう求めた。
必要な体制整備については、日本感染症学会が8月3日に提言「今冬のインフルエンザと新型コロナウイルス感染症に備えて」を発表。冬季に発熱や呼吸器症状が認められる患者を診る場合は、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の両方の可能性を考える必要があるとして、具体的な対応方法を示すと共に、体制整備を呼びかけている。
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