岡山県薬剤師会は4月から、独自に構築したシステムを活用して薬局プレアボイド事例の収集に取り組んでいる。会員薬局から収集した優良事例を会員間で共有して業務の向上に役立てるほか、収集事例を解析し、薬剤師の介入効果を客観的な数値で示したい考え。入力したデータをもとにトレーシングレポートを容易に出力できる機能も設けており、薬局から医療機関への情報提供の推進を後押しする狙いもある。
同システムの名称は「Pharma-PROs」。疑義照会など薬局薬剤師の薬学的判断に基づく介入によって、副作用や相互作用の防止、治療効果の向上など、患者の不利益を回避できた事例を会員から収集する。エクセルで作成した共通フォーマットに、薬剤師が介入した理由や発端、介入内容、処方変更内容などを事例ごとに入力してもらい、岡山県薬まで送信してもらう仕組みだ。
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