カシオ計算機は、新たな電卓市場を切り拓くジャンルとして職種ごとの特殊な計算式をプリセットし、計算業務の負担を軽減する「専用計算電卓」を立ち上げ、第1弾として22日から薬剤師、看護師、栄養士に特化した「SP-100PH/SP-100NU/SP-100DI」を発売する。
同社の電卓は、経理・財務などプロのニーズに応える本格実務電卓やローン計算や預金計算をシミュレーション可能な金融電卓など豊富なラインナップを展開している。
今回の「専用計算電卓」は、同じ筺体にフレキシブルなソフトを搭載することで開発コストを抑え、それぞれの業務に最適な独自モデルの開発が可能になったもの。仕事で電卓を使用している様々な職種に調査した結果、複雑な計算をする頻度が特に高い薬剤師、看護師、栄養士向けのモデルを第1弾として発売した。
「SP-100PH/SP-100NU/SP-100DI」は、各業種に精通した外部のパートナーと共同で開発し、職種で使用される頻度の高い専用の計算式を電卓内部ににプリセットしている。薬剤師電卓「SP-100PH」には調剤で使用する力価計算、看護師電卓「SP-100NU」には点滴をする際に必要な滴下計算、栄養士電卓「SP-100DI」には栄養指導に必須の消費エネルギー計算などの計算機能を搭載した。
上段の専用計算キーで計算式を選び、日本語で分かりやすく表示される項目に従って数値を入力していくと、答えを算出できる。専門的で複雑な計算を簡単に行え、計算回数も減らせるため、計算ミスの低減や業務効率化につながる。
また、携帯しやすいコンパクトサイズでありながら操作性と視認性も確保。本体は医療機関などでの使用も想定し、菌の増殖を抑える抗菌加工を施している。