アボットジャパンは、スマートフォンをかざすだけで糖尿病管理に活用できる国内初のスマホアプリ「フリースタイルリブレLink」の提供を開始した。簡便にグルコース値や直近8時間の血糖変動、パターンが可視化できるため、糖尿病患者の測定頻度の向上につながる。無料でダウンロード可能。
同社の調べでは、インスリン治療を行う糖尿病患者の8割以上が外出先での血糖自己測定を負担に感じており、約8割が測定時に人目を気にしていることが分かった。指尖穿刺を伴う血糖自己測定の場合、専用の器材や採血による血液が必要となるため、測定に数分かかるといった課題もあった。
同アプリは、糖尿病患者向けのグルコースモニタリングシステム「フリースタイルリブレ」と連動して使うアプリで、上腕部に専用のセンサーを貼りつけ、スマホで1秒スキャンするだけで糖尿病の管理状況が把握できる。
具体的には、現在のグルコース値や血糖の変動傾向を示す矢印、最長8時間の血糖トレンド、最大90日分の血糖変動傾向のグラフ、目標グルコース値の範囲内時間が表示される。また、クラウドベースの糖尿病管理システム「リブレView」と連携することにより、アプリ上に保存されるデータが自動的にアップロードされるため、医師とのデータ共有が可能となる。