理化学研究所と米国国立衛生研究所(NIH)は、4月に「国際薬理遺伝学研究連合:GAP」を創設し、遺伝的要因による薬物の効果・副作用の違いを明らかにする研究を推進しているが、遺伝的要因に基づいた喘息治療薬の応用など、新たに5件の共同研究を追加することを発表した。
GAPでは、理化研・ゲノム医科学研究センターとNIH薬理遺伝学研究ネットワーク双方の研究能力・資源を有効活用し、4月の創設時には、共同研究の第1弾として、乳癌治療薬の応答性と遺伝子要因に関する研究など、5件の共同研究を始めている。
今回、新たにテーマとして追加されたのは、[1]遺伝的要因と喘息治療薬の応答性との関係[2]遺伝的要因と乳癌予防薬の予防効果との関係[3]遺伝的要因と乳癌治療薬(再発防止薬)との関係[4]遺伝的要因と抗うつ剤の有効性との関係[5]遺伝的要因と前立腺癌治療薬の副作用との関係‐‐に関する研究。
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