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無関心を内省

2006年04月28日 (金)

◆注目される判決が出された。横浜市で起きた交通事故後の対応に関し、警察の救護違反だと遺族が起こした損害賠償訴訟だ。自損事故で停車中の車内の助手席に運転者が倒れていたため、警官は寝ていると判断し、車を移動させただけで運転者を放置した。その後、心筋梗塞で死亡した
◆裁判所の判断は、救護措置で救命できたとは言えないと因果関係を否定しながら、適切な救護措置がとられれば死期を遅らせることはできたとし、延命の可能性に対する侵害責任を認定した
◆他人への無関心は、普段の生活にもある。駅や公園のベンチで寝ている人に、誰ひとりとして声をかける者はいない。都会での無味乾燥な人間関係だと言ってしまえばそれまでだが、やはり人を慮る気持ちや行動は、社会生活を送る上で絶対に必要だ。特に病気にかかり、心も体も弱っている人には、温かい言葉や優しい態度が、なおさらのこと求められる
◆さり気ない一言でも、かけがえのない人命を救える可能性があることを、改めて肝に銘じておきたい。自戒を込めて。



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