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日本薬学会賞など受賞者決まる

2008年11月28日 (金)

 2009年度の日本薬学会賞など各賞受賞者が決まった。授賞式は明年3月25日に京都で開かれる09年度通常総会に合わせて行われる。通常総会は例年、年会開催時に開かれており、明年の日本薬学会第129年会は、半田哲郎氏(京都大学薬学研究科教授)を組織委員長として、「創と療の伝統と革新」をテーマに、3月26日から3日間、国立京都国際会館、グランドプリンスホテル京都を会場に開催される。

 各賞の受賞者と受賞研究等は次の通り。

薬学会賞(受賞3件/応募8件)

 ▽梅山秀明(北里大学薬学部教授):蛋白質立体構造のホモロジーモデリング研究
 ▽橋本俊一(北海道大学大学院薬学研究院教授):高選択的合成反応の開発と生理活性物質の合成研究
 ▽花岡文雄(学習院大学理学部教授):ゲノム情報維持の分子機構に関する研究

学術貢献賞(3件/4件)

 ▽佐藤毅(東京理科大学理学部教授):マグネシウムカルベノイドならびに関連反応活性種の化学の開拓(第1A部門)
 ▽石田壽昌(大阪薬科大学教授):生体高分子の分子間特異的相互作用と自己重合に関する構造化学的研究と創薬への応用(第2部門)
 ▽森田隆司(明治薬科大学教授):新しい視点から見た血液凝固因子と血管新生因子に関する研究(第3部門)

学術振興賞(3件/5件)

 ▽竹本佳司(京都大学大学院薬学研究科教授):キラルなチオ尿素触媒の開発と不斉触媒反応への応用(第1A部門)
 ▽林良雄(東京薬科大学薬学部教授):ペプチド化学に基づく統合創薬研究(第1B部門)
 ▽熊谷嘉人(筑波大学大学院人間総合科学研究科教授):酸化ストレスおよび化学修飾を生じる環境物質を対象としたフィールドサイエンスと実験科学の融合(第4B部門)

奨励賞(8件/15件)

 ▽五十里彰(静岡県立大学薬学部准教授):腎尿細管における電解質輸送体の分子病態生理学的研究
 ▽大石真也(京都大学大学院薬学研究科助教):高機能性ペプチドミメティクスの開発と環状生理活性ペプチドの分子認識機構の解明への応用
 ▽小野正博(京都大学大学院薬学研究科准教授):生体分子イメージングを目的としたPET/SPECT用放射性プローブの開発研究
 ▽鈴木孝禎(名古屋市立大学大学院薬学研究科助教):アイソフォーム選択的ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬の創製研究
 ▽田浦太志(九州大学大学院薬学研究院助教):大麻成分の生合成酵素に関する研究
 ▽滝澤忍(大阪大学産業科学研究所助教):二重活性化能を有する不斉二核バナジウム触媒と酸”塩基型不斉有機分子触媒の創製
 ▽土肥寿文(立命館大学薬学部助教):レアメタル代替を目的とする新規ヨウ素反応剤を用いる合成法の開発
 ▽中野実(京都大学大学院薬学研究科准教授):静的・動的構造評価による生体脂質複合形成機構の解明

創薬科学賞(1件/1件)

 自然睡眠をもたらす新規メラトニン受容体作動薬Ramelteonの創製:大川滋紀(武田薬品工業医薬研究本部長)ほか

教育賞(2件/4件)

 緒方宏泰(明治薬科大学教授)、永井博弌(岐阜薬科大学学長)

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