金沢大・木村氏ら調査
インターネットにおける新型コロナウイルス感染症治療薬の国内流通実態を調べたところ、治療薬候補に挙がっている複数の医薬品が新型コロナウイルス感染症治療薬として販売されていたことが、金沢大学の木村和子特任教授、吉田直子助教らの研究で明らかになった。そのうち7品目では、新型コロナウイルス感染症治療薬としての広告が行われていた。木村氏は「低品質医薬品、偽造医薬品の混在も憂慮され、消費者が安易に個人輸入を行わないよう注意喚起する必要がある」と警鐘を鳴らしている。
調査は、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補に挙がっている医薬品について、2020年4月1日~今年3月1日の期間に、成分名、商品名、個人輸入をキーワードに、検索エンジン「グーグルジャパン」を活用して情報収集したもの。調査時点で、国内で承認されているのは、抗ウイルス剤「レムデシビル」と抗炎症剤「デキサメタゾン」の2剤である。
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