小野薬品の相良暁社長は11日、ウェブ上で開いた決算説明会で、2021年3月期の連結売上高が3000億円を超えたことを「当然喜ぶべき」とした上で、「まだ道半ばで目標は先にある」と語った。さらなる成長に向けては、免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」の適応拡大や各種パイプラインの拡充に加え、「米国展開が今後の大きなポイントになる」と話した。
同社は、米国現地法人をマサチューセッツ州ケンブリッジに移転し、4月に新オフィスを開設した。相良氏は「米国で臨床試験を展開し、承認を取得して販売するシナリオを描いている。まずはニッチなところで進めたい」と言及。日本で上市した中枢神経系原発悪性リンパ腫治療薬「ベレキシブル」や新たな開発品など、米国でいくつかの候補の開発を進める考えを示した。
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